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変形性膝関節症

変形性膝関節症

 

病態

中高年の女性を中心に日本国内だけで約2500万人がかかっているといわれています。
病態は半月板の断裂や靭帯不全、加齢変化により膝関節の軟骨がすり減り、痛みが出現します。

 

保存的治療 

膝関節周囲の筋力強化、装具による膝関節の負担軽減、消炎鎮痛剤の内服、湿布、関節内へのヒアルロン酸注射などをおこないますが、満足行く効果が得られない場合には、手術加療をお勧めします。

 

手術治療

手術治療は保存的治療に抵抗性である、または、早期の症状の改善、社会生活活動の向上を目的に行われます。また、手術術式に関しては、患者様の年齢、病状、生活様式、ニーズに応じて術式を選択します。
詳しい術式に関しては、術式の以下をご参照ください。

 

TKA

 

人工膝関節置換術とは

変形性膝関節症の多くは、膝の軟骨のすり減ることで痛みの原因となっています。軟骨のすり減りが高度の場合、膝の関節を人工物に置き換えて痛みの改善を図ります。これは、軟骨の損傷が高度の方に適応があります。

 

手術内容

全身麻酔下で手術を行います。手術時間は、2時間程度です。
傷んだ軟骨や骨を切除し、骨の表面を覆うように、人工関節を設置します。
この手術では、人工関節を正しい位置への設置が術後の患者様の満足度や疼痛の残存と関連します。
術後翌々日より歩行開始訓練を開始し、2から3週間程度で退院となります。

 

HTO

 

骨切り術とは

変形性膝関節症の多くは、脚がO脚になっていることにより膝の内側の軟骨のすり減ることで痛みの原因となっています。このO脚を治すことにより、膝の内側への負担を軽減することにより痛みの改善を図ります。これは、軟骨の損傷が軽~中等度の方に適応があり、ゴルフや登山、ジョギング、また膝に負担のかかるお仕事をされている方、したくてもできない方にお勧めの手術です。

 

手術内容

全身麻酔下で手術を行います。手術時間は、2時間程度です。
初めに、関節鏡で膝関節内の状態を確認し、損傷した軟骨や半月板の処置を行います。
関節鏡での処置のあとに、膝の下の部分に10cmほどの切開を加え、骨に切れ目をいれて、手術前に計画した角度に調整します。
術後翌々日より歩行開始訓練を開始し、2から3週間程度で退院となります。